バイクでも車でも必ず、ヒューズという物が存在する。
ヒューズとは、定格以上の大電流から電気回路を保護、あるいは加熱や発火といった電気火災事故を防止する役割があり、普段以上に電圧がかかるものを装着するとヒューズが危険とみなし切れる事がある。
ヒューズは切れてしまうと通電しない為、新しく交換しない限り、トラブルは解消しない。
今回は、M8ソフテイルで整備の基本であるヒューズの交換方法を紹介しよう。
ソフテイルのヒューズはどこにある。
M8ソフテイルのヒューズは、車両左側のサイドカバー内に収められている。
まずは、写真右側のボルトを取り、サイドカバーを外してみよう。
サイドカバーを外すと。
サイドカバーは、上記で伝えたボルトと、写真の青丸突起がサイドカバーに付いているグロメット(ラバー)に刺さって固定されている。
右下にある大きい赤丸がヒューズを収めているヒューズボックスである。
ヒューズボックスは左にスライドすると簡単に取り外す事が出来る。
ヒューズの種類を確認しよう。
ヒューズボックスには、破損防止の為、蓋が付いている。
また、蓋にはどこに何のヒューズを収めているか記載があるので、確認しておこう
アンペア数を確認しよう。
ヒューズにはそれぞれ見合ったアンペア数の物が使用されている、向かって右側の大きいヒューズはメインヒューズである。このヒューズが切れるとイグニッションをONにしても一切の反応がなくなる。
メインヒューズが切れたら40アンペアの物と交換しよう。
ヒューズが切れているかどうか確認しよう
左の写真は、上が切れているヒューズ、下が新品のヒューズになる。
上の写真の青丸部分をよく見てもらうと分かるが、繋がっているはずのヒューズがバッツリ切れている。これでは通電しないので一切の反応がなくなる。こういう場合には新しいヒューズに交換しよう。
M8ソフテイル/ヒューズのアンペア数を上げる意味
今回、切れていたヒューズはTENDERのヒューズだった。TENDERはM8ソフテイルには標準装備のバッテリーを充電する為にしようするコネクター配線である。電熱ジャケットなどもこれに繋ぐが、電熱ジャケットを使用すると使用電力が一気に上がるので、7.5アンペアではヒューズが耐えられない。
その為、今回は15アンペアへ変更した。
電圧がかか製品を使用する際には、ヒューズのアンペア数を上げる事も忘れないようにしてほしい。
ハーレー乗りならば、ヒューズの予備を必ず持とう。
ヒューズがいかに大事な物かご理解頂けたと思う。
せっかくのツーリングに出かけたのに、途中で愛車がうんともすんとも言わなくなってレッカーで帰宅なんて悲しいので、最低でもヒューズは予備で持っておくことをお勧めする。