M8ソフテイルはクラブスタイルなどが定番カスタムとなり、高めのハイライザーとプルバック量の少ないハンドルを装着している車両を多く見かけると思う。
アメリカ人のような体系の人には、ハンドルの遠さなどは気にも留めていないのだろうが、体系は個人差がある為、いざ、ハンドル交換を行うと、ハンドルが遠すぎて運転がしにくいという人も多いのではないだろうか。
折角、装着したばかりのハンドルを別のハンドルに変えるのもコストはかかるし、希望のスタイルからは程遠くなってしまうなんて事は避けたい。
そんな考えの人にはキジマから販売されているアングルライザーカラーをお勧めさせて頂く。
アングルライザーとは何か
通常、ライザーブッシュは垂直にライザーボルトが出るようになっているが、アングルライザーは上下の台座が斜めにカットされており、ライザーに角度を付ける事が出来る。
キジマ製のアングルライザーカラーは、5℃角度を付ける事が出来る為、ハイライザーなどに変更した車両には打って付けである。
ハーレー/KIJIMA アングル ライザーカラー取り付け方法
ライザーボルトを外す。
アングルライザーカラーを装着するには純正のライザーブッシュと交換する必要がある。
まずは、アッパーステムの下部にライザーボルトが存在するので、ボルトを外すところから始まる、急にどちらも外すとライザーとハンドルが倒れるので、注意してほしい。右の写真は1本は既に外した状態で、片方はそのままの状態である。赤丸の部分がライザーボルトになる。
M8ソフテイルのライザーボルト
外したライザーボルトを見てみると従来の物とは全く違う形状をしている。
従来の物は、いわゆるヘックスヘッドボルトを使用していたが、M8ソフテイルはスタッドボルトになっているので、スタッドをライザーに装着し、ナットを締めこんで固定する。
筆者は非常に締めにくいと感じたのでライザーボルトもついでに交換した。
標準ブッシュを外す①
ライザーボルトを抜くと当然のようにライザーが外れる、今回は片方を抜いて、片方は緩めた状態で作業をしたので、ライザーは倒れずにいる。
ライザーを外すとシルバーのカップが出てくるので、外す。
ライザーブッシュを外す②
シルバーのカップを取ると、中にラバーブッシュが入っている。
写真に見えているのがアッパーブッシュである。
アッパーブッシュとアンダーブッシュは分割になっており、中心には筒が入っている。
この筒がライザーボルトを通し、アッパーとアンダーのブッシュを抑え込んでいる。
まずはアッパーブッシュをマイナスドライバー等でこじ上げよう、ピッタリハマっているので、指でつまむのは困難である。
ライザーブッシュを外す③
アッパーブッシュを取り外すと真ん中の筒だけが出てくるので、この筒を指で強く押すと、アンダーブッシュも同時に出てくる。
ライザーブッシュを外す④
左の写真は、外した純正のライザーブッシュである。
上記で説明したように、標準のライザーブッシュはアッパーとアンダーで分かれており、真ん中にシルバーの筒がある。
ラバーブッシュになるので、ハンドルへの振動を吸収する特性があるが、ハイライザーやハイトの高いハンドルを使用するとグネグネ動く感覚になる為、アルミ製のソリッドに変更する人も多い。
アングルライザーカラーを装着①
標準のブッシュが外れたら、キジマのアングルライザーカラーを取り付ける。
気を付けてほしいのは、アングルが付いている為、どの向きでも良いわけではない。
ライザーを手前に持ってきたい場合には、製品についている点マークを前方に、ライザーを前に出したい時には点マークを後方に来るように装着する。
アングルライザーカラーを装着②
アッパーカラーにも点マークがついているので、ライザーを手前に持ってきたい場合には、点マークを前方に、ライザーを前に出したい場合には点マークを後方にする。
ライザーボルトを締めて完了
ライザーカラーを装着したら、ライザーと穴位置を合わせて、ライザーボルトを締めこむ。
この時、片方だけ本締めしてしまうと、もう片方の穴が合わなくなる可能性があるので、仮止めにしてもらい、左右のボルトがある程度、締めこめる状態になってから本締めをする。
ちなみに右の写真はライザーボルトも変更しているのでスッキリした状態になる。
装着前と装着後の角度
左側がノーマルのライザーの状態で、右側がアングルライザーカップを装着した際の写真である。
見た目は殆ど変わらないが、見比べてみるとアングルライザーカップを装着した写真の方がやや、手前側に倒れているのが分かる。
5℃の差なので、見た目には影響せず、ハンドルは約1.5本分手前に来るので非常に乗りやすくなった。