ハーレー純正のLEDヘッドライトは明るく、デザインもカッコイイ。装着すると全体のイメージが大きく変わる。
しかし、このLEDヘッドライト、なぜか結露が激しいモノや、内部が白く汚れる個体が稀にある。
ここでは、その修理方法をご紹介。
なお、修理はあくまで自己責任で・・・
ワールドモーターライフでは、弊社で販売した物で、症状がヒドイ物に限り修理対応しています。
<結露について>
ハーレーのLEDヘッドライトはシールドしてあり、雨天で湿度が上がり、温度が下がると結露しやすくなる。
天気が良いと結露が消え、雨天になると結露するというケースがある。
結露がヒドくなると、内部に結露の跡が残るようになる。
<内部が白く汚れる>
下の写真のようにライト内部が白く汚れるLEDライトがある。この白いモノは防湿剤。内部に結露対策の為に
防湿剤が入っているが、紙のケースを使用した防湿剤で、内部には細かい白い粉が入っている。
これが何らかの原因でライト内部に飛び散ることがある。
白く汚れたハーレー補助LEDライト
白く汚れたハーレー7インチLEDヘッドライト
磨くとこんなにクリア!!
<分解方法>
LEDヘッドライト内部には、基盤が収納されている。防水対策のためシールドされており、固く接着されている。
レンズ部をマイナスドライバーなどでこじって開けるのは難しい。ぴったりと接着されており、簡単には外れない。
ワールドモーターライフでは以下の方法をとっている。
-
- 1.裏側に黒いシール材の小山が見える。ここには小さな穴が開いていたのをシール材でシールドしてある。
- カッターなどでこの小山を削ると穴を塞いだ跡がみえる。この部分にドリルで小さな穴を開ける。ヘッドライトの裏側はアルミだが、穴が開いた部分を塞いである部分は、ごく軽い力で穴は開く。
穴の大きさは、エアースプレーの穴がギリギリで入る大きさにする事。大き過ぎるとエアーがモレてしまう。
エアスプレーの力で前面のレンズ面を開ける。
空気の力はスゴイ。いくらコジッても開かないレンズ部が“ポン“という音とともに開く。エアーが少なかったり、穴が大き過ぎると開かないかも。
傷つけたりしないよう慎重に・・・(注)今まで、7インチLEDヘッドライト、5インチLEDヘッドライト(上下2灯式)、4インチ補助LEDライトをこの方法で分解し、清掃・修理を行ったが、5インチの4+2灯式はこの方法でも開ける事が出来なかった・・・
-
- 2.レンズ面はエアーでは全部は外れない。
- エアーの力で半分くらい外れて浮いてくるので、後はなんとか外せるようになる。
-
- 3.反射板は簡単に取れる。その奥に基板が見えてくる。
- 部品の間に白い袋の吸湿剤が見えるはず。
内部が白く汚れる場合は、この袋にすき間が空いて粉が出ている。この状態の吸湿剤は破棄する。
結露が激しい場合は、この吸湿剤が役にたっていないのでやはり破棄する。
組み立てる時が湿度の高い時だったのかも知れない。
雨の降っていない乾燥している時に作業した方が良い。
内部にはこういう白い袋に入った吸湿剤が入っている。
中の粉が漏れるとこのように内部が白く汚れる。防湿剤を捨てて内部をキレイにする。
-
- 4.内部をきれいにする。
- 内部の粉をエアーで吹き飛ばし、ウエスできれいにする。
-
- 5.新しい吸湿剤を入れる。
- 粉では無いビーズタイプがお勧め。
新しい防湿剤。
キレイになったレンズ面と本体を接着します。
-
- 6.レンズ面を接着しシールドする為の封止材を用意する。
- 接着剤でも可であるが、2度と外れないような接着剤だと後で困るかも・・・
-
- 7.裏側の穴を開けた部分をシール材で密閉する。
- 6~7の作業は結露しないように湿度の低い日に作業する。
<分解清掃、補助ライト編>
補助ライトも分解~清掃の方法はヘッドライトと同じ。接着はヘッドライトほど強くは無いので、こちらの方がやや簡単かも。
分解&洗浄
レンズを外す
分解のコツはエアーの力を使うコト。
レンズを外すと内部はこんな感じで汚れていた。(右上図)
反射板を外して内部をキレイにして、磨く。
反射板を外す。
キレイに磨いた後
※現在の仕様では新たな防湿対策がなされ、接着剤によりレンズが固定されており分解は難しいLEDライトが増えてきているように思います。
にいやん
この方法で開けるところまでは成功したのですが、レンズのガラスを落として割ってしまいました(><)
レンズ部だけ購入する事って可能なんですか?
worldmotor 投稿者
残念ながらレンズ単体での販売はございません。
私もお客様のLEDを交換しようとして、割ったことがあります。
頑張って探しましたが、交換のレンズは見つかりませんでした。