ハーレーのマフラーを交換する人は多いが、最初はスリップオンから入るケースが多い。
しばらく走っていると、もっとイイ音の同じ車両に出会う事がある。
しかし、それがフルエキで今まで交換した事が無いのでちょっと不安・・・
そんなアナタにスポーツスターでフルエキを装着する手順をお教えします。
交換するマフラーはバンス&ハインズのショートショット。スポーツスターで特に人気のあるマフラー。
まずは、マフラーの取り外し作業
①O2センサーのコネクターを外す。
O2センサーを外す。リアシリンダー側
O2センサーのコネクターはリアシリンダー後側にある。
(車種年式により異なる。センサーから配線を手繰っていくとコネクタがある)
センサー配線が邪魔になるので最初にコネクタを外しておく。
フロントシリンダー側
フロントも同様にO2センサーのコネクターを外しておく
ダウンチューブの下、左側にある(車種年式による)。
②サイレンサー(マフラー)を外す。
赤丸のボルト6本を外す。
リアシリンダー側のサイレンサーはインターコネクト(連結管口)が邪魔で抜きずらい(スポーツスター)ので、緑丸のボルトを緩め、エキパイを外側へ引っ張り、インターコネクトが抜けたところで緑丸のボルトを再度締め込む。
フロント側は外側に引くと簡単にインターコネクトが外れる。
サイレンサーはゆすりながら後ろに抜く(スリップオンマフラー交換を参照)。
サイレンサーとエキパイが接続された状態でエキパイを抜いてしまうと、エキパイとサイレンサーを分けるのに2人がかりで結構大変なので、最初にサイレンサーを抜いておく。
スポーツスターでサイレンサーを外した状態
③エキパイを外す。
次にエキパイを外す。
シリンダーの排気口のボルト(スタッドボルト)2か所のナットを緩める。
ナットサイズは1/2インチ。奥まっているのでインチサイズのソケットとエクステンションバーが必要。
また、フロント側はソケットが入りにくく、メガネ等を使った方が外しやすい事もある。
エキパイを抜くと排気口が見える。
フロントが抜けたらリアのエキパイも外す。
④O2センサーを取り外す
O2センサーは専用のソケット工具も有るが、車載工具のスパナ(インチ)でも外せる。
O2センサーは再利用する。
外したO2センサー
これは18mmのセンサー。
車種と年式により12mmの細いセンサーもある。
④エキパイ・フランジの取り外し
エキパイはフランジと呼ばれるパーツでシリンダーにボルト固定されるが、
新しいフルエキのエキパイでも再利用する(再利用しないなら外す必要は無い)ので、
写真のようにフランジを抜けないように入っているOリングを工具で挟んで取り外す。
出来るだけ変形しないように取り外す。
新しいエキパイに取り付ける時は手でリングを押していくと取付できる。
⑤フロントスプロケットカバーを外す。
スプロケットカバーは赤丸のボルト3本で外れる。
⑥マフラーサポートを外す。
マフラーサポート自体は赤丸3本で外れるが、ブレーキのリンケージが邪魔して抜けないので緑の丸も外す。
取り外したマフラーサポート。
マフラーの固定ステーだが、前後の連結管の役目も持っている。合理的な造り。
これで外す作業は終了。
次は取付け。
次は、マフラーの取付け
①マフラーサポート(フルエキ用)の取付け
取りつけるエキゾーストにより異なるが、エキゾースト本体を車体に固定するステーを取り付ける。
そして、スプロケットカバーを元に戻す。
②シリンダー側ガスケットの交換
エキパイの入っていた部分にはガスケットがあり、排気ガス漏れを防いでいる。
再利用できたりもするが、何度か交換している場合や古くなっている時はガスケットを交換する。
ガスケットは押しつぶされているので、ラジペンなどで挟んで引き出さないと取れない。
取り外したガスケットと新しいガスケット
排気漏れすると廻りがカーボンで汚れ、音も”パスパス”と悪くなり、パワーも確実に落ちる。
排気漏れしそうな場合は交換しておく。
③O2センサーの取付け
O2センサーはエキパイを付けてからでも取付できるが、最初に付けておいた方が楽。
④エキパイの取付け
エキパイを排気口に合わせてフランジのナットで固定していく。
ポイントはボルトを固く締めない事。
固く締めるとエキパイの向きが後で合わなくなるので、ゆるゆるにしておく。
反対側のエキパイも同様に取り付ける。
全体の位置や向きを合わせながら、フレーム下部に取り付けたサポートに固定していく。
フロントのエキパイとリアのエキパイとサポートと全体を徐々に締めていく。
新しいガスケットを使用した場合は、最初はエキパイが浮いてしまうのでナットを絞めながら
位置を合わせていく。エンジン下部のサポートのボルトを固定したら、最後にエキパイのフランジのナットを固定する。
⑤O2センサーの取付け
コネクタをカチッと音がするまではめる。
⑥ヒートガードの取付け
エキパイはとても高温になる。肌が触れると火傷してしまうので、ヒートガードを付ける
ヒートガードの固定用バンドを通してからマフラーに取り付ける。
⑦完成!
これで完成。
そう。黒いショートショットのマフラーって中身は黒じゃなくて、ヒートガードで黒にしてるんです。
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