ハーレーのO2センサー
O2センサーはコンピューターに信号を送り、適正な燃調に合わせるのに重要なパーツ。排気ガスの酸素濃度を測って燃調が濃すぎるかどうかをコン ピュータに知らせる。O2センサーがあるから燃調がピッタリになるかと言えばそんな事はない(マップは変わらないので)が、補正がかかるので燃費や排気ガ スの調整に多いに役立っている。
ちなみにレーシングマシンは絶えず全開で走行するのでO2センサーはあまり意味が無いので通常使用しなかったりする。シャシーダイナモに載せてマフラーの後ろからワイドバンドO2センサーを入れて調整する。
ハーレーのO2センサーには2種類あり、両方ともナローバンドだが車種と年式で大きさと配線が異なる。 旧型は18mmの大型のセンサー(2線式)で、近年は小型の12mmセンサー(4線式)になってきている。
ハーレーの旧型18mm O2センサー(上)と新型12mm O2センサー(下)大きさはかなり違う。
O2センサー(ハーレー標準搭載センサー)はエキパイに装着されている。
ワイドバンドO2センサー5線式又は6線式でノーマルのナローとの互換性は無い(交換しただけでは機能しない)。ちなみにワイドバンドセンサーは18mm径。
O2センサーにはナローバンドとワイドバンドがある
O2センサーには信号が1<->0で極端に変わるナローバンドのセンサーとリニアに信号が変わるワイドバンドのセンサーがある。
ワイドバンドのセンサーは空燃比がずれても信号が出てくるので細かく調整ができ、薄いセッティングでも濃いセッティングでも自由に調整出来る。一方のナローバンドのセンサーは空燃比がずれると信号が出なくなるのでパワーの出るセッティングが難しい。
しかし、ハーレーに限らず市販車にはナローバンドのセンサーを用いる。
なぜ市販車にはナローバンドのセンサーを使うのか? それは、以下のような理由による。
①ナローバンドO2センサーの方が安い
②排ガスと燃費が重要な市販車のセッティングにはこれでOK
③ワイドバンドのセンサーは寿命が短く比較的頻繁に交換が必要になる
ナローバンドO2センサーの欠点は空燃比を変えると信号が出なくなるので、パワーの出る空燃比でオートチューンでセッティングを出せない事。
ナローバンドのO2センサーは14.6:1の空燃比を境に急激に出力電圧が変化する。
なので、ハーレーでもノーマル車の空燃比の設定は14.6:1 とか 14.2:1 のO2センサーが動作する領域でセットアップしてある(急加速時を除く)。
排気ガスの酸素が無くなるかどうかを検出しているので、ここで制御すれば排ガスがキレイで燃費も良い。
しかしパワー重視の場合にほこれでは困る。ECMのマップを書き換えればより濃くする事も可能だが、ECMの自動調節機能は働かなくなるし、そもそもセッティングが合っていなければ、指定した空燃比になっているとは思えない。
マフラーを交換してこの領域から大きくずれてしまった場合にも困ってしまう。何回オートチューンしても電圧が出てこないのでセットアップができない事がある。
サンダーマックスやパワービジョンのAUTO TUNE/TARGET TUNEキットを使用すればO2センサーをワイドバンドに交換して高性能なハーレーに仕上げる事ができる。最新のだバイスでAFR+というパーツが出てきたが、このキットも魅力的。
(パワービジョンのオプションのTARGET TUNEキット等を使用すればワイドバンドO2センサーを使用しているので、好きな空燃比でチューニングができる)
ちなみに、ちょっと前までノーマルのハーレーでよく使われていた18mmのO2センサー(ナロー)とワイドバンド用のO2センサー(18mm)は径は同じでも、電圧や配線が異なるので、O2センサーだけ買ってきて付けても動作しない。う~ん、残念・・・
冴羽獠
お世話になってます。06ダイナはO2センサーが付いてないのですが、燃調はエンリッチナーでやろうとしたらどうしたらいいですか?
worldmotor 投稿者
エンリッチナーはO2センサーの信号を変えることで動作します。
O2センサーの付いてない車両には使えません。
spost
サイズが18mmというのはネジ経が18mmでしょうか?
また、18mmサイズのネジピッチは分かりますか?
worldmotor 投稿者
ネジ径が18mmです。
ピッチは並目1.25です。