①USA仕様と日本仕様の違い
アメリカでは、ウインカーの色がアンバー色でも赤色でもOKで、リヤ用は赤のウインカーが多い。 日本ではストップランプと同じ色の赤は認められていない。
USA仕様パーツは色の違いに気をつけなくてはならない。
フロント用ウインカーは日本もUSAも色は同じアンバー(橙色)だが、日本仕様はシングルバルブでUSA仕様はデュアルバルブと違いがあり、電球だけ交換すると使えないので注意が必要だ。
ウインカーごと交換する場合は、ポジション用配線を1本繋がなければ同じになるので使える。
②LEDウインカーはそのままでは使用できない
LEDは消費電力が少なくて良いが、通常のウインカーから変更すると点滅が早くなりそのままでは使用できない事が多い。
これは”ハイフラ”と呼ばれる症状だが、ウインカーの球切れを知らせる為にわざとそういう設計になっており、LEDのような低消費電力のデバイスを考慮していないから。
ロードイコライザーというデバイスを使用すれば問題なく使用できるようになる。
ロードイコライザーは電流を流す抵抗デバイスで、通常の電球と同等の電流を流す事で点滅間隔をノーマルに合わせる。
抵抗タイプのロードイコライザーは発熱が激しく、注意が必要だ。
しかし、ハーレーの場合は、セキュリティを装備している事が多く、この回路がウインカーモジュールに搭載されており、セキュリティ装備車では抵抗タイプのイコライザーでは正しく動作しない。専用イコライザーが販売されているのでそちらを使用する。
ちなみに、2014年モデル以降(CanBusシステム採用)だとイコライザーなしでもLEDウインカーが問題なく使用できる。ただ、インジケーターはハイフラとなる。これはこれはコンピューターからライダーへの「玉切れですよ」という警告である。
一度接続してみて気になるあればイコライザーを接続しても良い。(消費電力は増えるのでLEDにするメリットは少なくなる。)
③ミラー内蔵型ウインカーを使用する時
ミラーにウインカーが内蔵されている物もある。 LEDで消費電力が少なく、通常のウインカーと並列接続にして、同時点滅の配線にすれば 特に問題はない。通常のウインカーを外してミラー内蔵のLEDウインカーだけにする場合は、やはり 消費電力が少なすぎる問題があり、ロードイコライザーを使用しなくてはならなくなる。