Milwaukee-Eight:Newエンジン
ハーレーのNewエンジンの名称は【Milwaukee-Eight】ミルウォーキーエイト。
今までのツインカム103cui(1689cc)から107cui(1754cc)に。CVOモデルは114cui(1868cc)にまでアップした。
他にも変更点は多数あるが、今までのエンジンカバーパーツは適合しなくなると思われる。
見た感じでは、カムカバー、ロッカーカバーの形状が変更されている。他にも多数変更点がある。
各パーツメーカーの今後のリリースに期待したい。
一番の特徴はバルブ数の変更。
1シリンダーあたり2バルブから4バルブになった。吸気バルブと排気バルブの面積が向上するのでパワーアップが期待できる。4バルブX2気筒なので”エイト”の名称がつけられた。
プラグもツインプラグへと改良。4バルブ+ツインプラグの改良により、吸排気量が増加し以前のモデルに比べ、ピークトルクが約10%向上した。
シリンダーの中央にプラグが移動された。交換の際にはタンクを降ろす必要があるかも?
また、エンジンのカウンターバランサーがアイドリング時の一次振動を75%相殺している。
熱制御対策も見直され、ライダーとパッセンジャーの快適性が改善された。
カムもツインカムからワンカムに変更された。といってもカムシャフトの事で、プッシュロッドを押すカムの数は以前と同じ。※ハーレーのエンジンの場合、通常のツインカム、ワンカムの概念とは少し違っているので注意。
アイドリングも850pmまで落とされた。低回転好きの日本人には嬉しい変更である。セッティング次第で容易に3拍子が可能になると予想される。
エボの良いところ取りみたいな、エンジンのようだ。
来年以降、ダイナやソフテイルにも採用が始まる可能性がある。
まさに進化するハーレーだ。