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フューエルパック

代表的なインジェクション・チューニングの方式

ハーレーのインジェクション・チューニングにはいくつかの方式があり、コストや効果が変わってくる(詳しくはカスタムガイドを参照)。

①フルコン
燃料制御専用のコンピューターを車載コンピュータの他に追加し、O2センサーもワイドバンドに交換する方式。

②車載コンピュータ書き換え方式
ハーレーの車載コンピュータでは空燃比や空気充填率などのマップ(回転数とアクセル開度に応じた噴射量を制御)を内蔵しているが、4輪車によくあるROM交換を行わなくても、電気的に書き換えが可能な方式を取っている。
この書き換えを行うデバイスが必要で、ハーレーではこの方式が現在は主流で様々なデバイスが利用できる。パソコンが必須のスーパーチューナーや、液晶で行うパワービジョン、スマホで行える Fuelpak FP3など。

③サブコン方式
車載コンピューターの外側に燃料の調整を行うデバイスを追加して制御する。燃料の補正はサブコンで行う。

④エンリッチナー
O2センサーとECMを接続するカプラーを外して接続する。
O2の信号を変えて、“まだ薄い”という信号に変えてECMに送る事で燃料を濃くする。ECMはO2センサーの信号を反映していない時もあり(アクセル全開時など)、効果は限定されるが通常走行時には効果を実感できる。

フューエル インジェクション

燃料噴射装置。キャブレターはシリンダーの負圧により混合気を吸い込むのに対し、フューエルインジェクションでは、燃料を噴射して混合気を作る。コンピュータ制御で気温や気圧その他の条件で、細かく調整できるので、高燃費、クリーンな排気ガスを実現しやすい。

インジェクションチューニングでセッティングしていけば任意の回転数と任意のスロットルポジションでの空燃比を変更したりできるのでノーマルよりパワーアップが可能で、搭載したマフラーやエアクリーナーの特性に合わせる事ができ、ライダーの好みにも合わせる事ができる。

エンリッチメント デバイス

O2センサーの間に割り込ませて、強制的に燃料を濃くする装置。エキパイ内部の酸素濃度を測るO2センサーの出力を変更し、”薄すぎる” と情報を送ることで燃調を濃くする。コンピュータ本体のマップ(燃料噴射量など)は変わらないので、加速時や減速時などは効果がほとんど出ない。

イモビライザー

電子的に回路をカットし、 不正な方法ではエンジンが始動しない防犯システム。

カプラー

パーツの交換や整備性を高めるため、複数の配線を簡単に付けたり、外したりできるようにしたプラスチック製の端子。

電動ファン

ラジエターを流れる冷却水は走行風によって冷やされるが、電動ファンはファンの駆動をモーターによって行なうことで冷却する。バイメタルというある一定の温度で反る金属板をスイッチに使い、温度が上がればファンが回り、下がると止まる。

インジケーターランプ

ニュートラルランプや燃料計、ウィンカーランプなどライダーに車両の情報を知らせてくれる装置。

バッテリー

ライトやセルスターターなど、バイクで使用する電気をためる部品。そのままでは電気が切れてしまうので、オルタネータで発電した電気を常に補充している。

通常のバイクや車で使用されているバッテリーは鉛と希硫酸を使用している。希硫酸の比重が充電状態で変わり、上部の窓から色で比重が確認できる物も有った。希硫酸が漏れると付着した物にダメージがあるので取り扱いに注意が必要。

バッテリーの上部からホースが車体下部に伸びてオーバーフローした場合に逃がす構造になっていた。

MF(メインテナンスフリー)という希硫酸を初期に入れなくてもよい、シールされて補充も不要なバッテリーが出て取り扱いが簡単になった。

ハーレー用のバッテリーもMFだが、通常のバッテリーを進化させたAGM(Absorbent Glass Mat)方式というグラスマットに希硫酸を染み込ませた方式を採用している。以前の液体を使用したバッテリーよりも信頼性が高く、極板も大きく出来るので容量も大きくできる特徴がある。基本的にはAGMも通常の鉛バッテリーと同じ特徴(電圧特性など)を持つ。

バッテリー内部は6つのセルに分かれ、約2Vづつを発生しトータルで12~13Vを発生させる。

鉛バッテリーの欠点は自己放電電流がやや多く放置すると内部の充電量が減少する事。そして、過放電に弱い事。放電した状態で放置すると内部にサルフェーションと呼ばれる白い粉が極板に付着していく。サルフェーション(絶縁物質)は固化していき充電容量が減っていく。冬季に数か月乗車しないとこの状態になり、その後に充電しても元には戻らない(冬季は温度が低くバッテリーの能力が下がるので現象が出やすい)。

最近リチウムバッテリーが出てきたが、鉛バッテリーに比べ非常に軽量で(約1/10近い)、自己放電が少なく放置してもサルフェーションが出来ない。

しかし、初期放電電流はまだ鉛バッテリーより弱く、何より航空機で火災が発生した事から航空貨物に積めない、船便でも積めない事も多く、流通に制限がある。以前日本で販売されていたバイク用リチウムバッテリーもほとんどが販売されなくなった。

バッテリー チャージャー

バッテリーを充電するための充電器。

しばらく乗らないとバッテリーの充電量が減ってくるので充電する。

保護回路や電子回路の無い充電器は充電が終わったら外す必要が有るが、いつ終わったかを判断するのが難しかったり、時間がかかるので見てはいられないという問題があった。

そこで、最近はフロート式(満タンになると充電を止め減ってくると再充電)やトリクル式(満タンになったら微弱充電に切り替わる)等がよく使われるようになった。常時接続しておくとバッテリーの劣化を防ぐことが出来る。

バッテリーテンダー

バッテリー充電器のメーカーの名前。

ハーレーが純正で採用している、バッテリーチャージャーの代表的なメーカー。

ヒューズ

電気配線がショートしたり、異常電流が流れた時に保護する為に入っている。ヒューズは規定以上の電流が流れると切れる仕組み。エンジン、ライトなど回路毎にヒューズが入っている。ハーレーでは全体用を「MAXI」と呼ぶ大容量のヒューズも装着されている。

レギュレーター

電圧を安定させる、 交流を正流にする。

ソロシート

ソロシート

= シングルシート。1人乗り用シート。

ツーアップシート

ツーアップシート

= パッセンジャーシート、タンデムシート。
2人乗り用シート。

ピリオンシート

ピリオンシート

= パッセンジャーピリオンシート。
pillion(後部)。パッセンジャー(同乗者)を乗せる為のシート。後部座席のシートのみを指す。

シーシーバー

シーシーバー

後側の背もたれ。二人乗りのときに便利である。簡単に取り外せる「デタッチャブル型」と「固定式のリジッド型」がある。タイプは、ワンピースタイプ、組み立て式タイプ、スティックタイプがある。シーシーバーにはアップライト、バックレスト、サイドプレートと分けられているため、hd-partsで購入する際には、どの部分かを必ずご確認ください。(商品ページのコメント欄に詳しく書いてあります。)

アップライト (シーシーバー)

アップライト (シーシーバー)

シーシーバーの背もたれのフレーム。

パッセンジャーバックレストパッド (シーシーバー)

パッセンジャーバックレストパッド (シーシーバー)

背もたれを補助してくれてるパーツ。