ソフテイルは2018にミルウオーキーエンジンになってシリーズが一新された。
ダイナがソフテイルに統合され、排気量も107cui(1,745cc)とSモデル:114cui(1,868cc)とアップ。
ソフテイルのアイデンティティのリジッド風フレームは剛性が増し、サスはエンジン下からエンジン後方に移された。
車種構成も2017までとは変わった部分がある
車名も変更されて、例えばファットボーイが今までのFLSTFからFLFBに変更され、なじみの無い車名になってしまった。
FL系ソフテイルとFX系ソフテイル
ソフテイルには元々FL系のソフテイルとFX系のソフテイルの2種類があった。
パーツによってFL系には適合するがFX系には適合しない、あるいはその逆のパーツもある。
“FL系”とはFLSTC など”FL”で始まるソフテイル。
ヘッドライトが7インチで、ウインカーも他のハーレーのようなブレット(砲弾)型ではなく、フラット型を装着していたりする。
そして、フットペグではなくフットボードを装着しているのも大きな特長。
フロントフォークもカバー付きで、フェンダーの形状もツーリングモデルモデルに似ている。
ツアラーに似た部分が多いソフテイルである。
“FX系”はFXSTCやFXSBなど、”FX”で始まるソフテイル。
ヘッドライトが5インチで、ウインカーはブレット型。フットボードではなくフットペグを使用する。
フォークの形状もダイナに近い。
2018になってソフテイルには新しいモデルがFX系に追加される。
元“ダイナ”の、ローライダー(FXLR)とストリートボブ(FXBB)、そしてフロントに倒立フォークを採用のファットボブ(FXFB)の3車種。FX系ソフテイルのハーレーが増えた。
2018ソフテイルの車種一覧
型名 | 車名 | 特長 | 2017までの型名 | |
---|---|---|---|---|
FL ソフテイル |
FLHC | Softail Heritage Classic | サドルバッグ装着 デタッチャブル・ウインドシールド装着 LEDヘッドライト、フォグライト装着 |
FLSTC ヘリテイジ・ソフテイル・クラシック |
FLDE | Softail Delux | ホワイト・ウオール・タイヤ・クローム・オイルタンク | FLSTN ソフテイル・デラックス |
|
FLSL | Softail SLIM | ソロシート | FLS ソフテイル・スリム |
|
FLFB | FatBoy | 幅広フェンダー(リアタイヤはブレイクアウトと同じ) | FLSTF ファットボーイ |
|
FLSB | Sport Glide | サドルバッグ 倒立フロントフォーク フロント・ショートフェンダー |
(なし) | |
FX ソフテイル |
FXBR | Breakout | 幅広240mmリアタイヤ ロー&ロングスタイル |
FXSB ブレイクアウト |
FXFB | Fat Bob | 2本出しマフラー ファットタイヤ フロント・ダブルディスク |
FXDF (ダイナ) ファットボブ |
|
FXBB | StreetBob | フロントフォークカバー ブラックエンジン&マフラー アップハンドル |
FXDB (ダイナ) ストリートボブ |
|
FXLR | Low Rider | 低いシート | FXDL (ダイナ) ローライダー |
型名 | 車名 | |
---|---|---|
FL ソフテイル |
FLHC | Softail Heritage Classic |
FLDE | Softail Delux | |
FLSL | Softail SLIM | |
FLFB | FatBoy | |
FLSB | Sport Glide | |
FX ソフテイル |
FXBR | Breakout |
FXFB | Fat Bob | |
FXBB | StreetBob | |
FXLR | Low Rider |
2018ソフテイルの共通事項
- ミルウオーキーエンジン採用でパワーアップ
- 従来と同じく、リジッドに見えるサスと別体式オイルタンク
- リヤサスはエンジン下からエンジン後方に移された。性能の良いリアサスで走行性能アップ(車種により3種類のサスに分かれる)
- 剛性の上がったフレーム
- ハイパフォーマンス・フロント・サスペンション
- ヘッドライトは全車種LEDを採用(形状は車種により異なる)
2018ソフテイルのカスタムの注意点
-
- 従来とは互換性の無いパーツが多い
- エンジンがミルウオーキーになった事で、2017までのソフテイルとは互換性がないパーツが多い。
マフラーにエアクリーナーに、シート、ウインドシールドなど2017以前のツインカム用のパーツとは適合が違う。
-
- 車種バリエーションが増えて適合がより複雑になった
- ソフテイルは以前から適合が複雑だったが、車種が増えたことでさらに難しくなったパーツも多い。適合表記に注意しよう。
例えば、マフラーでスリップオンで交換しようとすると、FLHCとFLDEは同じだがFLFB,FLSLは違っていて、FLSBも違う、とFL系ソフテイルだけで3種類に分かれる。
-
- リア廻りはリアフェンダーの幅に注意
- 2018のソフテイルでもフェンダーの幅でカスタムパーツの適合が分かれる物がある。
例えばホルドファストという新しいワンタッチ・シーシーバーが出ているが、FXLR,FLSLとFXBR,FLFBとFXBB,FLDE,FLHC/S,FLSLと3つに適応が分かれている。これはフェンダーの幅が違うから。