ハーレーダビッドソン、ブレイクアウト(FXSB/Breakout)の概要
ハーレー FXSB ブレイクアウトの特徴
FXSB は 50~60年代のドラッグバイクを彷彿とさせるデザイン
FXSB ブレイクアウトは何と言っても240mmのワイドなリヤタイヤが特徴で、デザイン的にも乗り味でも大きな特長となっている。
後ろから見た瞬間、”でかっ”とつい声が出てしまう。
乗り味はどんなだろう、とつい想像してしまう・・
その極太のタイヤから曲がりにくい印象があるが、やはり慣れないと曲がりにくく直線番長のようになってしまうようだ。
しかし、慣れるにつれ曲がる時の体重のかけ方も判ってきて段々と乗り方が判ってくる。
以前のロッカー(FXCW/C)と同様ワイドなリア廻りで、フルエキ・マフラーも他のソフテイル用は適合せず、専用品が販売されている。フォワードコントロールのライディングポジションに合わせ、ハンドルバーもワイドになっている。
FXSB ブレイクアウトのカスタム
FXSBのナンバーは目立つ
リアから見て気になるのがナンバー。
せっかくのぶっといFXSBのリアタイヤをナンバーで隠してしまうのはちょっと勿体ない。
実際、日本のナンバーを付けたFXSBではナンバーが目立ちすぎというか、タイヤとフェンダーが目立たなくなってしまうと言うか・・・
後ろから見た時の迫力は大事にしたい。
しかし、残念ながら2017年から左のような縦装着のサイドナンバーは車検に通らなくなってしまった。
ハーレーでもスポーツスターやソフテイルで浸透してきたカスタムなので残念!
実際にはあまり止められる事は無いとは思うが・・・
横ならOKだが、ただでさえFXSBはリアが幅広なので渋滞のすり抜けが気になる・・
まあ、横でもハーレーのエンジンはプライマリーも出てるしあまり気にならないと言えばそれまで・・・かな?
それならいっそ、ノーマルと同様にフェンダー後端に許される範囲でナンバーを寝かす方がイイかも・・
左はキジマのFXSB用”フェンダーレス”キット(型番:HD-01454)。
ナンバーとテールライトは一緒にカスタム
ナンバーの場所を変えるとテールライトも変えたい。ナンバーのホルダーというかステーを外すと必然的に必要になるパーツ。
左はキジマのFXSB用LED テールランプキット
FXSB用の専用シーシーバー
FXSBは幅広でフェンダーレールの形状も異なるので、他のソフテイル用のシーシーバーは適合しない。
ハーレー純正では出てないが、USAのTOP HAND VENTUREというシーシーバー専業メーカーからワンピース式のFXSB専用シーシーバーが出ている。
FXSBにはワンピースのちょっと背が高いシーシーバーが良く似合う。
このシーシーバーはフェンダーレイル固定のボルトを緩めて差し込んで締めるだけで取付けできるので、取付けも比較的簡単だ。
FXSB用のマフラー
FXSBにはスマートなフルエキが似合う。
リア廻りの幅が広いので、普通のソフテイル用のフルエキは適合しない・・
BASSANI(バッサーニ)のその名も”PROSTREET”という左のマフラーがデザイン的におすすめ。
ただし、音量もデカい。
FXSB用のエアクリーナー
マフラーを変えたら、エアクリーナーも変えたくなる。
ノーマルのイメージからがらりと印象が変わる。
左はアレンネルのキノコ型ハイフローエアクリーナー。
エアの吸い込みもノーマルより大きく、インジェクションチューニングでパワーも増大する。
FXSB用のウインドシールド
FXSBにウインドシールドを付けるなら、左のようなブレット・フェアリングが似合う(ブレイクアウト専用)。
ワンタッチで外せるデタッチャブル方式なので、気分と目的で付けたり外したりもできる。
高性能オイルクーラー
FXSBにお勧めのカスタムとしてオイルフィルターがある。
外側がブレットのアルミケースで、内側には取り外せるシンセティックのフィルターが入っている。
通常のオイルフィルターは紙製なので、目が均一ではなく、エンジンオイルの吐出ポンプの抵抗が大きい。
抵抗が大きいと馬力ロスに繋がるし、例えばインジェクションチューニングでアイドリング回転数を落としたりすると循環するエンジンオイル量が減ってあまり良くないが、このフィルタではオイル量の減少も少なくなる。
おまけに、放熱が良いので夏のエンジン温度を下げる効果もある。
フィルタは洗浄して再利用できるし、見た目も良くなる。
FXSB ブレイクアウトのスペック
排気量 cc | 1,689 | ホイールベース mm | 1,710 |
---|---|---|---|
ミッション | 6段 | 総重量 kg | 320 |
タンク容量 ℓ | 18.9 | フロントフォーク径 mm | 49 |
最大トルク (Nm)/(rpm) | 125/3000 | ボア×ストローク mm | 101.6×111.1 |
シート高 mm | 650 | 圧縮比 | 9.2:1 |
全長 mm | 2,445 | レイク(°) /トレール mm | 35/146.0 |
全高 mm | 1,080 | ヘッドライト | 55W(LOW)、60W(HI)口径5-3/4インチ |
全幅 mm | 985 | 最低地上高 mm | 120 |
タイヤサイズ(前) | 130/60B21M/C63H | タイヤサイズ(後) | 240/40R18M/C79V |
FXSB とFXSBSEの違い
FXSBには2014年のみCVOモデルの FXSBSE(ブレークアウトCVO)が存在する。
Twin Cam 110Bのエンジンで排気量が1801ccになっただけでなく、”あらゆるパーツ”がカスタムパーツになっている。
フロントフォーク、ヘッドライトシェル、オイルタンク、ハンドコントロールなどにクロームパーツが多用され輝いている。
塗装も特殊で手が込んでおり、シートまで模様が入っている。
エンジンは吸気系とセッティングも変わっている
エアクリーナーもFXSBは他のソフテイルと同じだが、FXSBSEには最初からスクリーミンイーグルのSTAGE-Iが装着されている。
当然ECMのセッティングも異なり、吹き上がりの鋭さも変わってくる。
FXSBSEの日本仕様マフラーは残念
マフラーは残念ながら、日本の騒音規制のせいでUS仕様が装着しているスクリーミンイーグルのマフラーではなく、通常のソフテイル用のテーパーマフラーになっている。
これは、交換する事が可能。
FXSBSEはキーレス
FXSBには他のハーレにはある”キー”が無い。
キルスイッチを入れるとセルを廻す事ができる。
電装部品などのカスタムやインジェクションチューニングの手順など少し気を付ける必要がある。