ハーレーのマフラークランプは再利用できる?

サイレンサーとエキゾーストパイプの連結部分を固定しているのがマフラークランプ(純正型番:65296-95A)

マフラークランプ(新品)

マフラークランプ(新品)

フルエキタイプのマフラーに交換の場合は不要となるが、サイレンサーのみを交換するスリップオンタイプのマフラーに交換する場合は、ハーレーからクランプも新品に交換することが推奨されている。

クランプ部分

クランプ部分

写真はスポーツスターであるが、クランプはエキパイのヒートシールドに隠れている。ボルトは下側から差し込むので、上からはナットの部分が見える。

マフラー交換の時は、クランプのボルトを緩めて古いマフラーを抜き取り、新しいマフラーを差し込んでまた締め付けるので、クランプの再利用はできそうだが、実際にはできないことがある。

クランプの再利用が難しい原因は以下のような点にある。

  • 一度締め付けたクランプは、締め付けた形状になじんで変形していくので、新しいマフラーがクランプに入らない場合
  • 熱などの影響でクランプ自体が錆びている場合

※新品ではなく、取り付けたことのあるマフラーに交換する場合は、マフラー自体も締め付けた形状になじんで少しすぼんでいるため、錆などのないクランプであれば再利用できることもあるが、再利用にあたってはまず、クランプにマフラーを差し込めるかどうかと、ボルトとナットの間にあるリボン型の パーツが変形していないかを確認するのがお勧め。

新品 / 取り外したもの / 取り外したもの

新品 / 取り外したもの / 取り外したもの

新品と取り外したものを比較すると、リボン型のブロックが変形しているのが分かる。

また、ボルトをゆるめても新品ほど広がらない場合が多い。ドライバー等でこじって拡げると使える事もあるが、心配な場合は新しいクランプを事前に用意しておく方が無難である。マフラーをバラしてから「入らない!」と作業の進行に支障が出てしまう。

社外パーツでステンレス製のクランプが出てきた。
純正の鉄製よりサビにくく、変形も少ないかも知れない。

さらにビレットのクランプも出てきた。
こちらはクロームメッキかブラックを選べる。
マフラーがピカピカでもクランプが光っていないと目立ってしまう。
強度もあるので、マフラーを時々交換する人に特にお勧め。