スポーツスターのタンクのリフトアップとコイル&キー・リロケーションは合わせて行った方が作業がし易く効率もいい。ここでは2つのカスタムを同時に行う場合の作業を手順をおって説明します。
キット適合対象車種: 2007以降スポーツスター
対象パーツ番号:DK-CK-RLC07、DK-WRS-RED-10
今回使うキットはこちら
①タンクを外す(以下、タンク交換時も同じ手順)
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- ガソリンのコックと、負圧ホースを抜く。
- メッキのジョイントを上方にスライドさせると、コックを下に引き抜ける。スポーツスターのガソリンコックは外れると自動的にガソリンも止まるので安心。(でも、少量のガソリンは漏れるので下にウエスを置いておくこと)
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- フューエルポンプのコネクターを外す。
- 現在のスポーツスターはインジェクションと言って燃料をインテークマニフォールドに噴射しているが、その為に燃料ポンプでガソリンに圧力をかけている(イグニッションをONにすると燃料ポンプが動作する)。燃焼ポンプはガソリンタンクの中に内蔵されていて、そのケーブルが下に伸びているので、ケーブルのコネクタを外す必要がある。コネクタは車体左側、サイドカバーの前方にあるプラケースの中。(2014年式のようにボルト止めされているスポーツスターもある。)
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- 燃料タンクを外す。
- フロント、リアともに貫通したボルトで固定されているので前後ともボルトを取り外す。そしてタンクを上に持ち上げれば取り外す事ができます。
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- これで、タンクは外れました。スポーツスターのメインフレームは太い鋼鉄製のパイプで前からシート下に伸びている。その下のプラスチックカバーの中にイグニッション・コイルが入っている。
スポーツスターのイグニッションコイルとキーシリンダーを取りはずす
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- 車体左側の前方、写真のボルトを外す。カバーについているタイラップを全て切る。
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- コイルとキーシリンダーのマウントを外す。キーシリンダープラグコードを抜く(キーシリンダーも移設する場合)。
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- 左右のカバーを開くと大量の配線が出てくるので、配線を束ねているタイラップ、ビニールテープを全て外す。次にカプラーも全て外す。
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- イグニッションコイルとキーシリンダーを外す。(キーシリンダーは移設しない時は外さない)
イグニッションコイルとキーシリンダーの組み付け
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- スポーツスターのエンジン部にキットのマウントを取り付けて固定します。
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- イグニッション・コイルとキーシリンダー(一緒に移設するキットの場合)を1,で取り付けたマウントに固定します。キットの中にオレンジのラバーが入っているので間に挟んで固定します。
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- 配線の通り道を確認しながら、カプラーを戻していきます。
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- 束ねたケーブルは若干、タンク下から見えます。
スポーツスターのタンク・リフトアップ
- キットのタンクアップステーにてスポーツスターのタンクをハイマウントする場合、フレーム下部に通っている配線が下から見えてしまうので、フレーム上部を通るように配線を持ち上げ、タイラップもしくはテープで固定する(タンクを載せるのに邪魔にならないように)。
- 燃料タンクの前側の固定ボルトにキットのリフトアップ・ステーを通して仮止め(ゆるゆるで動く状態)する。
3. タンク下部のトンネルにケーブルを収めながらタンクをのせて後ろ側を仮止めする。
4. 前側に仮止めしておいたリフトアップステーにボルトでタンク前方の穴に通して固定する。
前後の仮止めをきっちり締めて、燃料コック、フューエルポンプのケーブルを戻します。
最後に軽く止めてあった配線を上に押し上げつつ、タイラップを締めて終了となります。
このカスタムを行うと、フューエルタンクの前部が上に持ち上がり、フレーム下のカバーが無くなり空間ができます。風が通りやすくなるので、横風の影響も受けにくくなるのでは?と思います。
ふっくん
3.9ガロンタンクは、シートの交換の必要はありませんか?現在は2014式XL883R 12.5リットルタンクインジェクションです。よろしくお願いします。