スポーツスターには主に3種類のガソリンタンクが存在する。
■奥:XL1200X・XL1200Vの標準タンク(2.1ガロンタンク)約8リットル
■中央:XL883・XL883N・XL883R・1200R・XL883L (2010まで)・XL1200N・XL1200CXの標準タンク(3.3ガロン)約12.5リットル
■手前:XL1200L・XL883L(2011から)・XL1200C/XL883Cの標準タンク(4.5ガロンタンク)約17リットル
それぞれ、特徴が異なるスポーツスターのタンクだが、乗り方次第ではノーマルのガソリンタンクでは相性が悪い時がある。
例えば、2.1ガロンタンクは、スタイル的には細身でカッコ良いが、長距離の運転には向かない。
下道での長距離走行では、100キロも進む事は出来ない。
これには、悩まれているバイカーも多いのではないだろうか。
逆に、4.5ガロンタンクで近所しか走らないという人も少なくはない、ガソリンが多い事に越したことはないが、いかんせんタンクが大きくボテっとしたイメージになる。
そこでスタイルや仕様に応じてタンクカスタムをする事も自分に合ったハーレーを手に入れる1つの手段である。
ここでは、XL1200LやXL1200Cのノーマルタンクと同容量(4.5ガロン)のタンクを装着してみたので参考にしてもらえればありがたい。
4.5ガロンタンク装着(横)
4.5ガロンタンクに変更をすると見てすぐに分かるように、シートとタンクの隙間が一切なくなる。
但し、今回取付けた車両に装着されているシートは社外シートとなっており、4.5ガロンタンクにも対応しているシート。
4.5ガロンタンクを装着する場合には、4.5ガロンタンクに対応しているシートに変更する必要があるので取付ける場合には注意が必要だ。
今回取り付けたタンクはローマウントのタンクの為、エンジンのヘッド上部も隙間がなくエンジンとタンクに一体感が出るのが特徴だ。
さすがスポーツスターで最大のガソリン容量を持つタンクと言えよう。
好みもあるが筆者は、タンク・エンジンと一か所に集まっている姿は無骨で大好きである。
乗車時のタンクの見え方
跨った時に見える光景も、他のタンクとは比べ物にならない位、横幅がある。
エアクリーナーですら、先端部分しか見えない。
その為、サイドにメーターを移設するカスタムは向かないので、素直にノーマルの状態を選ぶ事をお勧めする。
長距離走行でも安心なスタイル
スポーツスター最大容量のタンクを装着したので、ロングツーリングも安心だ。
ローマウントのビッグタンクは、写真の車両のように車高を下げていても重心が低く見えるので、ロー&ロングなどのカスタムにもおすすめが出来る。
油断は禁物
4.5ガロンタンクに変更したという事は、XL1200Xなどの2.1ガロンタンクの2倍、走れる事になる。
但し、油断は禁物である。
ツーリングモデルなどは約6ガロン(約23リットル)程入るので、一緒になって走っていると気づかず、先にガス欠になる事があるので、残量確認と給油は怠らないようにすることが大切だ。