ハーレーのマイナーチェンジはパーツの適合に大きく関わる
ハーレーは時々、見た目では分からないが、パーツの適合に大きく関わるような重大なマイナーチェンジをさらっと行う。
さらに、ただでさえ分かりずらいマイナーチェンジを日本仕様車のみに行っている場合は、とても厄介である。
アメリカの各パーツメーカーは、日本仕様のことなど考えないため、適合すると思っていたものが適合しないということになる。
今回はまさにそんなお話。
このブレイクアウト。
”Two Brothers Racing”というメーカーのスリップオンを装着しているのだが、メーカーのステッカーが、リアのサイレンザーだけ見えない。
これは、ステッカーの貼り忘れではなく、下に向いてしまっている状態。
調べた結果、FXSBは、2017年モデルからマフラー周りがマイナーチェンジされていることがわかった。
しかも、日本を含む一部地域仕様のみ。。。
2017モデルからサイレンサー取り付けステーが変わった!!
上の写真の↓は、サイレンサーを支えるステー。
2016モデルまではステーが連結管の役割もしていたが、2017モデルから連結管はエキパイに移動。サイレンサーのステーは、ステーとしてのみ機能している。
それはそれで別に良いのだが、問題なのはサイレンサー取り付け部の角度がリアだけ斜めになってしまったことである。
ノーマルマフラーは、刻印やステッカーが無く、しかもテーパードのため、角度が少々変わっても特に問題はない。
しかし、刻印やステッカー付のサイレンサーまたは、スラッシュダウン、スラッシュアウトなどのデザインのサイレンサーは、取り付け角度が違うと成り立たない。
上の”Two Brothers Racing”のサイレンサーは、エンド部分がテーパードだが、メーカーのロゴが貼ってある。
そのため、そのまま装着すると、リアのロゴだけが下に向いてしまうのである。
これをメーカーに何とかしてくれといったところで、対応はしてくれない。
つまり、我が国のブレイクアウト乗りの方々は、自力で対応するしかない。。。
では、マフラーを変えようとする時、一体何を選べばよいのか。。。
「解決策①」 フルエキのマフラーに交換する
問題なのはサイレンサーのステーだけで、エキパイごと交換するタイプであれば、全く問題はない。
金額的にはスリップオンより高くなってしまうが、これが一番手っ取り早い方法かもしれない。。。
「解決策②」 取り付け角度で見た目が変わらないスリップオンマフラーを選ぶ
選択肢は少ないが、2017 FXSBでも問題無く取り付けが可能なものは下記マフラー。
1801-0156:クロームワークス(クロームワークス) 3インチ スリップオンマフラー テーパード
1801-0878:firebrand Loose Cannon 3インチ スリップオンマフラー クローム
1801-0879:firebrand Loose Cannon 3インチ スリップオンマフラー ブラック
ちなみに冒頭に挙げた”Two Brothers Racing”のスリップオンマフラーは、接着剤でステッカーが付いているだけなので、外して付け直せれば問題ない。
(ただ、きれいに付け替えるのは難しい、、、)
※2017モデルは、スリップオンマフラー交換時、ガスケットも必要になったので注意が必要。
FXSEは?
ブレイクアウトのCVOであるFXSE(プロストリート)は、サイレンサーのデザインこそ違うものの、取り付けステー等は2016 FXSBのものと同じなので、問題なくスリップオンマフラーを装着できる。