エンジン廻り
エアーフィルター
外部から吸入する空気を、ガソリンと混ぜる前にきれいにするパーツ。エアフィルターがないとキャブレターやエンジンに大気中のごみが入り、故障などのトラブルになる可能性がある。
プッシュロッド
カムによってバルブの開閉を行うロッド。OHVのエンジンはバルブがシリンダーヘッドで、カムが下のクランクケースにあり、カムの駆動をヘッドに伝えるのにプッシュロッドを使用する。ハーレーのプッシュロッドは超軽量で、しかも中にオイルを通している優れ物。プッシュロッドはクロームのカバーで覆われており、ハーレーのエンジンらしい部分。
関連用語:プッシュロッドカバー
カム(SportSter)
スポーツスターのカム。
カム(スポ以外)
ダイナ、ソフテイル、ツーリングのカム。
カムシャフト
エンジン内でバルブの開け閉めをする重要なパーツ。
ロッカーカバー
プッシュロッドの動きをバルブに伝える、ロッカーアームなどの部品が入っているので「ロッカーカバー」という名前がつけられている。エンジンの最上部のカバー。
比較的簡単に取り外せるが、 交換時には擦り合わせとトルクレンチの使用が必須。ロッカーカバーの下には薄い「インナーロッカーカバー」がある。
プライマリーカバー
エンジンのクランクシャフトの動力を後方にあるクラッチを介して、ミッションに伝えている部分のカバー。エンジン左側にあり、チェーンが使用されており、ここには1リットル弱のミッション&プライマリーオイル が入っている。左だけプライマリーカバーが膨らんでおり、右とアンバランスになるハーレーらしいパーツ。ちなみに左右アンバランスでも走行には影響はない。
インナープライマリーカバー
プライマリーカバーとシリンダーベースの間を埋めるパーツ。 取り付けは簡単で、プライマリーカバーのボルトを使い共締をする。
ダービーカバー
左側にあるクラッチ部のカバー。プライマリーカバーの内側にあるパーツ。交換するととても目立つ、存在感のあるパーツで交換は比較的容易。クラッチ・インスペクションカバーとも言う。多くのメーカーから様々なデザインのダービーカバーが製造・販売されている。
インスペクションカバー
正式名称はプライマリーチェーン・インスペクションカバー。 ダービーカバーほどの存在感はないが、ダービーカバーに合わせてカスタムするとセンス良くまとめれる。
サイドカバー
オイルタンクやバッテリーを収納しているカバー。電気系などのヒューズも隠されている。この中に診断やインジェクションチューニング時に使用するコネクタも収納されている。
スターターカバー
エンジンを始動させるためのスターターを覆っている。
タペットブロックカバー
タペットブロックアクセントと呼ばれることもある。メーカーにより、取り付けのためのブラケットが1つだったり、3つだったりする。
タイマーカバー
ポイントカバーとも呼ばれる。昔の車両はこの中に点火に使用するポイントが入っていた。現在は何も入っていない車両が多い。スポーツスターのタイマーカバーは ネジ穴が2つ。Twin-Cam用のものはネジ穴が5つ。
ギアケースカバー
このカバーもコストが高めな部品の一つ。内部にはカムなどの部品が納められている。Twin-Camはその名通り、2つのカムで動いているが、スポーツスターのカムは4つある。
トランスミッション スプロケットカバー
このカバーの内側にはトランスミッションスプロケットがあり、その動力がベルトを介して 後ろの大きなスプロケットへ伝達されタイヤが動くことになる。
オイルフィルター
エンジン内を潤滑しているオイルをろ過して、汚れや金属粉などを取る装置。オイル交換2回につき1回の交換が目安。
エアクリーナーボックス
燃料供給装置が吸入すると、空気中のホコリや異物の侵入を防ぐ、エアフィルターを収納しているボックス。
エアーファンネル
吸気口に取り付け、空気を整流するパーツ。レース用車両では、空気抵抗になるエアクリーナーを使用せず、ファンネルのみを吸気口に取り付ける車両が多い。
プライマリー
プライマリーはクラッチから、ミッションに動力を伝える部分。ハーレーではチェーンで駆動する。幅広のベルトで駆動する車両もある。プライマリーの後はセカンダリーと呼び、ミッションからリアホイールを駆動する部分をそう呼ぶ。
トランスミッション
変速機の事。 = ギア 単にミッションとも呼ぶ。
ベロシラプター
ファンネル形状のエアクリーナー。基本フィルターが無いものが多い。フィルター有りのタイプもあり。
シリンダーベース カバー
シリンダーの根元部分に取り付けるカバー。クロームのベースカバーを取り付けるとエンジンが輝く。取り付けは比較的容易。
ラバーマウント
ハーレーエンジンをフレームにマウント(積載)する方式。
不快な振動を避けるためにフレームにラバー(ゴム)を介してエンジンをマウントするスタイル。現行モデルでは、スポーツスター、ダイナ、ツーリングモデルで採用されている。
リジットマウント
ハーレーエンジンをフレームにマウント(積載)する方式。
「ソリッドマウント」「ダイレクトマウント」など呼ばれることもある。
エンジンがフレームに直接マウントされているスタイル。現行モデルでは、ソフテイルに採用されている。
オイルクーラー
高温になったエンジンオイルを冷却する装置。温度が極端に上がり過ぎて、オイルの性能が落ちてしまうのを防ぐために設置する。ハーレーのように空冷エンジンでは、エンジンの温度をクーリングしてエンジンを快調に整える効果も大きい。
キャブレター
ガソリンと空気を調合して混合気を作り出す、燃料供給装置。霧状にしたガソリンを吹き出して空気と混合する。
クランク
エンジン内で往復運動を回転運動に変えている部品。爆発の力を直接受けるピストンは、シリンダー内を上下運動しかできないので、ギアを回転させるのに必要なパーツとなる。
コンロッド
コネクティングロッドの略。ピストンやクランクを繋いでいる棒。強い力がかかるので、頑丈に作られている。
サーモスタット
水冷エンジンなどに付いている装置。常にエンジンを適温状態に調節するために、水温が低いときは、水路を狭めて冷却水の量を減らし、逃がす熱の量を少なくする。逆に水温が高くなると、水路を広げて積極的に放熱する。オイルクーラーにも付いている物が多い。
アッセンブリー
いくつかの部品が集まって一つのパーツが構成されている状態。カスタムパーツも通常は、アッセンブリーで必要なパーツがセットになっている。たとえば、マフラーは左右(前後)セットで一つの型番が設定されており、注文すればセットで届く。個別に型番が設定されている場合は、個別のパーツでも注文できる場合もある。
シリンダー
エンジン内にあり、内部でピストンが往復する筒状の部分。
ジェネレーター
バッテリーに送る(充電する)ための発電機。
スタータークラッチ
スターター内部にあるギアの事。ハーレーの場合、非常に力がかかる部分。これが消耗してくるとバッテリー上がりに似た症状が出る。
スプロケット
エンジンと後輪に付いている歯車のことで、チェーンやベルトで駆動する(ハーレーの場合はドライブベルト)。エンジン側をドライブスロケット、後輪側をドリブンスプロケットという。
イグニッションコイル
スパークプラグで点火する為の高圧の電気を発生する装置。
バルブ
シリンダーへの吸気や排気を出し入れするために、開閉・往復運動する装置。
ピストン
シリンダーの中を往復運動する円柱状の部品。エンジンやブレーキキャリパーなどに使われている。
マスターシリンダー
レバーを握る力やペダルを踏む力を油圧に変換する装置。
ラジエター
水冷エンジンに搭載されるクーラント冷却器。多くの場合エンジンの前部に配置され、走行風によってクーランドを冷却する。エンジンが大きいほど、大容量のラジエターが必要になる。