ハーレーの車載コンピューター(ECM)を取り外し、コンピューターを交換してセッティングする方式。
ノーマルのコンピューターは燃費や耐久性などを考慮してナローバンドO2センサーを使用しているが、フルコンは通常、性能の良いワイドバンドO2センサーを使用する。ワイドバンドO2センサーを使用すると、ピークパワー追及よりむしろ2~3000回転の低い回転域でトルクを増す事ができる。燃費とパワーを好きなように設定できるようになる。ナローバンドでは空燃比がずれると出力が出なくなるので、そういった設定は難しい。
ThunderMax(サンダーマックス)やTwintec(ツインテック)が有名。長所と欠点がある。
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フルコン
– 長所 –
特徴 | 説明 |
---|---|
①性能が良い | O2センサーをノーマルのナローバンドからワイドバンドのタイプに交換するので、空燃比が自由に設定出来、設定したマップデータに自動調整が出来る。 |
②アイドリングを落とせる | アイドリングを落としても安定させることができる。 |
– 欠点 –
特徴 | 説明 |
---|---|
①純正ECMを使用しない | ハーレー純正のコンピューターを使用しないので、エラーコードの診断が出来ない。時々ソフトウエアのアップデートが必要になる事がある。 |
②対応していない車種もある | ハーレーは毎年新しい車種を投入してくるので対応できていない車種もある。 |
③O2センサーを時々交換する必要がある | ワイドバンドのO2センサーは標準のナロータイプに比べ寿命が短く交換が必要になる。 |
④自分でイジルのは比較的難しい。 | 専門的な知識とパソコンが必要 |
⑤トータルコストが高くなる。 | コンピューターを交換し、セッティングを専門ショップに依頼する為に、価格は高い。 |
⑥セッティングを簡単に変えられない。 | 現在主流になってきているECM書換え方式と違い、タッチスクリーンやスマホでセッティングが行えない。 |
ThunderMax
フルコンの一番の魅力はワイドバンドO2センサーでパワーの出る空燃比を設定できる事。
ノーマルのナローバンドでもアクセル全開にすればO2センサーを無視したオープンループでパワーの出るセッティングになるが、
中間回転域はそうはいかない。
フルコン+ワイドバンドだと中間回転域でトルクのある走りに激変する。