ハーレーのスリップオン・マフラーとフルエキ。お勧めは?

スリップオン・マフラーとは?

スリップオン・マフラーの取付け部とクランプ

スリップオン・マフラーの取付け部とクランプ

ハーレーのノーマルマフラーはエキパイとマフラー(サイレンサー)部分がクランプという金具で固定されており、クランプを緩めるとマフラー(サイレンサー)だけ取り外せるようになっている。
スリップオン・マフラーとは、このマフラー(サイレンサー)部のみを交換するタイプのマフラーの事。市販されているマフラーの多くがこの”スリップオン”タイプのマフラー。エキパイ(エキゾーストパイプ)を交換しないので、比較的交換し易いしコストも安くなる。

一方、エキパイとマフラーが一体構造で全体を交換するタイプのマフラーを”フルエキ”(フルエキゾースト)マフラーと呼ぶ。フルエキ・マフラーはエキパイからトータルで設計してあるのでマシンの持つポテンシャルを最高に引き出せる。スリップオンとぱっと見大きくは変わらないがエンジンの特性は大きく変わる。フルエキにするとインジェクションチューニングしないとちゃんと走らなくなったりする。それは排気効率が良くなり、燃調が変わるから。逆に燃調を合わせるとしっかりとパワーアップします。音も迫力があります。

ハーレーのフルエキ

ハーレーのフルエキ

マフラーを交換する時は、まずハーレーの両側のサドルバッグを取り外す。そしてエキパイとマフラーを固定しているクランプを外して、 マフラー固定ネジを外した後に抜いていく。
マフラーは通常”スッ”とは抜けず、揺らしながら(全体を揺らすのではなく、マフラーの差込口を拡げるように揺らす)少しづつ抜いていく。慣れてないと時間がかかる事があるが、焦ってはいけない。
ちなみに適合は1995~2016までのすべてのハーレー、ツーリングモデルで同じ。エキパイの取り回しが違ってもマフラーの取付け部は同じ。※一部、専用のブラケットを使用する(バンスの450シリーズ等)マフラーもある。

(写真は固定しているクランプを外してマフラーを抜いたところ)
2017以降、1995以前の年式の場合はエキパイ接続部の太さが違ってきます。

触媒はどこに入っている?

ハーレーのエキパイに入っている触媒

ハーレーのエキパイに入っている触媒

ハーレーの年式は’08以前?それとも’09以降?全く同じマフラーでも年式で音が全然違う??・・・
ツーリングモデルは、’08まではエキパイの中には触媒が無く、’09以降からすべてのツアラーで写真のような触媒が装着されています。(ちなみに写真はマフラーを外してエキパイを後から見たところ)
排気ガスをキレイにしてくれる素晴らしいデバイスだが、これだけびっしりと入れてあると当然に排気抵抗になり、音も変わってくる。
’08以前までのハーレー、ツーリングモデルではマフラーはバッフルが装着されている方がうるさくなくて低音を楽しみながら低速トルクも出る。モンスターオーバルやモンスターラウンドなどのバッフルが入っているマフラーがお勧めでした。
一方の’09以降のマフラーでは、あまりバッフルがしっかりと入っているマフラーでは音も小さく、性能にも影響する。 結構抜けているマフラーでも丁度良い音量になったりします。(音量の感じ方は個人差あり)
ただ’08以前の車両に比べ、触媒が入っているので音の歯切れが悪くなる。歯切れを良くしたい場合は、触媒の入っていないエキパイに交換するか、フルエキを選ぶ。
ハーレーのツーリングモデルは車両の年式を考えてマフラーを選ぶ必要がある。

各メーカーのハーレー用マフラー

以下、ハーレー、ツーリングモデル用の各メーカーから出ているマフラーをご紹介します。デザインも音も変わってきます。ハーレーのマフラーは種類が本当に多くて選ぶ楽しみがあります。